こどもの症状etc

夜泣き・疳の虫・食べない・寝ない・叫ぶ・落ち着きがない・便が緩い、固い

生後一年前後から2年ぐらいにかけて夜泣き・疳の虫が急にひどくなる子どもさんが多いです。
ちょうどいろんなことが判ってくるし、大人にはなんでもない日常が、このころの赤ちゃんには大きな刺激なのです。
したがって赤ちゃんにとってとても刺激的な中で一日を過ごしていることになります。

何が原因?

大人でも興奮しすぎると眠れなくなるように、赤ちゃんも眠れなくなります。
これはそれぞれの子どもさんの性格や体質にもよりますが、総じてまだ未発達の自律神経にも原因があります。

小児鍼の効果

小児鍼はその興奮した自律神経(交感神経と言います)を直接的かつすばやく落ち着かせる作用があります。
よって昔から夜泣き・疳の虫(キーキーいう、急に泣く、怒ったように真っ赤な顔をするなど)・緊張によるこだわり等には小児鍼がよく効きます。
自律神経の未発達により、その他の症状が現れることがあります。
食が細い、味が偏る、便が緩かったり、固かったり、思い通りにいかないと叫ぶ、こだわりがきつい、落ち着かない、異常にこそばがる、吐く、酔う、首の後ろが固い、頭痛がある、等。
小児鍼は自律神経そのものの発達を促し、心身の発育、発達を進めます。よって上記の様々な症状にも効果があります。

小児鍼って?

鍼といっても小児鍼は刺しません。
皮膚を少し刺激するだけです。
だいたい普通は3日~4日毎日続けて治療を施しますと落ち着きます。
でもまたしばらくしますと(3~4週間)興奮してきますので、そのときにまた3,4回を繰り返します。
そうしているうちに外界の刺激にもなれ、自律神経も安定して発達し、だんだん夜泣きしなくなります。

当院での症例

2歳 女子(伊丹市)

生まれて1年4か月ほとんど寝ない赤ちゃんでした。ずっと夜泣きがあり、昼寝もせず、人見知りもひどかったので、来院した当初も「ここは怖い所じゃないんだ」と思ってくれるようにしましょうというのが目標でした。
駐車場で泣いていたのが、階段の下になり、ドアの前になり、中に入ったらなくまで徐々に慣れていき、「気持ちよくしてくれるんだ」と分かれば自分から行きたいと言うようになりました。
小児バリは泣く中少しずつしていましたので、落ち着き、寝る時間も増えていきました。7回目で完全に慣れてくれ、それ以降は寝ることで成長ホルモンが出だしたのか、立てなかった子が突然歩き出したり、教室でも先生への人見知りもなくなってきました。言葉も急に増えてきてこちらがびっくりする程でした。

1歳7ヶ月 男子(伊丹市)

夜泣きが1週間前からひどくなったので来院。それまでも夜よく起きるお子さんで、日中もイライラすることがあり、時に頭を床にぶつけることもあった。
1回目は緊張しているため軽めの小児鍼をした。その日は夜中起きても泣かなかった。
4回目で、9:00~5:00まで起きずに寝た。
その後調子がいいので、1週間に1度の割合で小児鍼をしたところ、保育所では機嫌がいいのに家では機嫌が悪かったのも無くなり、ほぼ機嫌のいい日を送っている。
2歳4か月の頃、あまのじゃくのように「いい子ね」と言われたら悪い子のような素振りをし、バイバイと言われたら知らんふりしていたので、小児鍼と「手でバイバイしたらあかんでー」と言って遊んであげたら、次の日からあまのじゃくはなくなった。ということでした。

1歳 男子

普段からあまり寝る方ではなかった。1歳ちょっと前から日中「キー!キー!」と金属音のように泣き、夜は2~3時間で起きて泣くようになった。湿疹も少し出ている。
まず治療所に慣れてもらうために、術者の顔を見せないようにお母さんに抱っこして頂き後ろ向きで治療する。2回の治療で「キー」が少しましになった。夜は起きる。4回の治療で前向きになっても泣かなくなり、5回の治療でほぼよくなり7回目に来院した時は湿疹もいい感じに薄くなっていた。週に2~3回の割合で治療した。

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