生理痛

生理の時に不快なものは生理痛と言っていいでしょう。生理ってこんなもの・・・として過ごしている女性も多いと思います。
最近では薬を飲まないと日常生活を送れない、ひどい生理痛の方もいます。
生理ってこんなものと思っている方も、薬を手放せない方も、鍼灸治療をしてみませんか?

生理痛について

東洋医学でも以下のようにタイプがあります。

気滞血淤

イライラ、落ち込んでいる事が多い、生理初期に痛みがある、レバー状の塊が出る、不眠や過食傾向がある

陽虚内寒

手足が冷える、腰がだるい、生理後に痛みがある、経血量が少ない。

湿熱下注

日頃から下腹部に痛みがあり、生理前に痛みが大きくなる、熱が時々出る、尿の量が少なくて色が濃い。

気血両虚

生理後に特に下腹部が張ったり痛かったり、、顔色が悪いと言われる、さらに食欲不振。

肝腎陰虚

生理の前から下腹部に症状がある、経血量が少なく色が薄い。
のぼせや耳鳴りがあることも。

しかし簡単に言いますと、自律神経の乱れまたは弱りと言っていいと思います。

当院での症例

21歳 女性(芦屋市)

本人の一番気になる症状は、冷え症、アトピー性皮膚炎(今は薬と保湿でコントロール中)だが、話を聞いていると、薬を飲まないとつらい生理痛がある。ひどい時には1日2錠、2日~3日服用している。
冷え症は、気温が暑いと足が熱くなり冷たいところを探し、寒くなると手足が冷たくなり、眠るのも困難になるため、お風呂で十分温まり直ぐ床につくようにしている。このことから考えて自律神経が弱く、バランスがくずれていることが分かる。
まず自律神経を整え、薬がよく効く体づくりを目的に治療をする。(よく効くようになっていけば薬の量を減らしていける。)
治療3回で生理痛がましになり、1日目の薬2錠で済んだ。10回の治療で薬なしで過ごせるようになった。

47歳 女性(伊丹市)

当時40歳で来院。現在はメンテナンスのために来院中。生理痛もさることながら、生理前の様々な症状にも注目。
来院する前の年の春先から仕事が忙しく、イライラし、時間に追われている気がしていた。仕事が落ち着いた11月末に発症。症状は、体の芯の震え、頭のふらつき、不安感が主訴。発症してから10か月目に来院したが芯のふらつきなどどれも症状が取れていなかった。
疲れや、生理前、肩の張りなどが強くなると震えがひどくなるので、自律神経のバランスを取っていくように治療する。
1回目の治療で芯の震えが止まったということで、安心されたようでした。その後震えは出てきたりなくなったりを繰り返したが、比較的早く震えが治まっていく。主訴以外に細かい症状があるが、(心臓がバクバクする、胃のむかつきなど)日常生活、仕事、女性特有のバイオリズムで大きく左右されていたものが、徐々になくなる。
治療1か月で不安だった震えが治まり、2か月目には薬を減らせるかもという自信もついてきた。調子の良い日も悪い日もあるが、「パニック障害」としては1年半で治癒したといっていいだろう。あとはストレスに強い自律神経にしていくというのを目的に来院してもらいました。今ではコンサートにも1人で行けます。

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